安倍元首相の国葬の是非について何が論点となっているのかまとめ

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2022年9月27日に安倍元首相の国葬が予定されている。
本稿では政治家、各種専門家、国民の間で是非、賛否の議論が止まぬ現状をわかりやすくまとめる。

岸田首相の立場と狙い

・日本を取り巻く諸問題については「聞くだけ」作戦で何もしない岸田首相が事件後にめずらしく国葬をスピード決定。
事件を受けた同情票による参院選大勝に味をしめた人気取り目的か?

・国葬が迫るにつれて野党もさることながら特に国民からの国葬反対の意見が強まり内閣支持率急落。
対して「首相在任期間最長」「諸外国から哀悼のメッセージ」を理由に国葬決行の意向を維持。
「しっかりと説明していくことが重要」というパワーワードで時間を稼ぐ。

・エリザベス女王の国葬に感化されて「見栄え重視で感動を誘う作戦」を指示(?)。

・内閣支持率が危険水域の30%を下回り10月の解散総選挙まで視野に入ってきた(?)。

国葬賛成意見の代表例

・国葬はどうでも良いけど各国要人が日本に来てくれるから外交費用としてコスパが良い。(ひろゆき)

・アベノミクスや諸外国との外交において安倍元首相の功績は大きい。

・テロに屈しないという確固たる姿勢を示す意味でも国葬にすべき。

国葬反対意見の代表例

・国葬は国家元首たる天皇の前例しかなく、元首相とは言え国葬に値する基準が曖昧で法的根拠が無い。

・国葬は国会による議決を経ずに内閣の一存で決められるものではない。

・安倍政権後の検証期間が持てていないため当時の各種政策や安倍政権自体の評価が定まっていない。

・統一教会癒着の大本であるとされる安倍元首相に国葬はふさわしくない。

・モリカケ問題や桜を見る会などの諸問題が未解決のままである。

・主要国の要人は軒並み不参加で外交効果や海外へのアピール効果は薄い。

・エリザベス女王の国葬費用が約13億円(英紙デイリー・ミラー報)に対して安倍元首相の国葬費用は現時点で概算16億6000万円というのは高すぎない?

望まれない国葬

エリザベス女王がそうであったように、「国葬」という言葉から連想するのは国民の大多数が国葬を望み敬意を持って見送る姿であろう。

が、安倍元首相の国葬に関して政府は22日、当初6000人程度とされていた参列者が4300人程度にとどまる見込みであることを発表。
国内での発送された案内約6000人に対し4割が欠席を表明した形であり、現職を含む国会議員は約6割が欠席の意向であるとも言われている。

また海外からは218の国・地域から弔問客が出席予定ではあるが、約半数の101カ国からは駐日大使などが参列し、要人の派遣はない。
さらにG7首脳で唯一参加を表明していたカナダのトルドー首相も25日に本国での災害対応を理由に不参加を決定している。

偶然とは言え直前にエリザベス女王の“純然たる”国葬を目の当たりにしすでに格の違いを懸念する声が挙がっているなかで、国民の反対を押し切って決行される安倍元首相の国葬は今後の岸田政権並びに自民党政権にどのような影を落とすのか。

故人への謂れのない誹謗中傷はされるべきではないが、国葬を独断で決定した岸田内閣への評価は国民各々が次の選挙までしっかりと胸に刻んでおく必要がある。


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