「日本全体が滅亡に向かってないと思うほうがおかしい」 石破茂氏が肌で感じる本当の危機感

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▶Re:Hack「中国は覇権取るのか?日本滅ぼす正体」

与党内野党とまで呼ばれた自民党の良心、石破茂氏のRe:Hackでの発言より。

危機感を感じていないことが私の危機感

成田悠輔氏
「日本存亡の危機が訪れるとしたら、何が本当の危機をもたらすのか。
この国がすごくヤバいことになるというのがどういう状況なのか。」

石破茂氏
「国民の中間層がどんどん貧しくなっているということでしょう。
資本主義を突き詰めていくと格差と分断になっていくと思っていて、それを是正するという使命を自民党が帯びていたと思うんだけど、どんどん格差は拡大していくわけね。
で、例えば東京都のいわゆる所得の中間層の±10%の可処分所得って全国第47位ですからね。

▶参考:都道府県別の経済的豊かさ

お金持ちがいるから平均が引き上げられているように見えるけど、一般の人たちの所得ってすごく低いよねっていう事があって。
所得が低いのになんで個人消費が上がるのよってことがあってですよ。
個人消費が上がらないのにどうして技術開発が進むのよってことがあってですね。
そういうきちんとした数字に基づかない議論が為されていることが私は危機だと思っている。

そして、コロナのせいで結婚する人の数が滅茶苦茶減っているわけですよ。
なんせ顔の3分の2が隠れているから恋愛が始まらないんだって。」

ひろゆき氏
「フランスはコロナのせいでめっちゃ子供増えたんですよね。みんな暇なんでwww」

石破茂氏
「それがすごいところで、日本も1918~1920年のスペイン風邪の時は子供が増えた。
だけど今度は産まれる赤ちゃんの数がものすごく少なくなった。

たぶん今1年で人口が50万人ずつ減ってるんですけど、もうすぐ100万人減る時代に入ってくるわけですよ。

国家って言うのは国民と領土と統治機構の3つが柱だから、領土はどうなるかわからんわ、国民はどんどん減るわ、私はこれ日本の危機だと思ってるんですよ。

人口がどんどん減っていく。
東京の可処分所得は普通の人は実は一番低い。
東京の災害に対する脆弱度は世界一高い。
地方はどんどんと消滅に向かっている。
日本全体が滅亡に向かってないと思う方がおかしいんじゃないですか?

(中略)
今人口が毎年50万人減っているのにそんなに危機感を感じていないってことが、私の危機感なんです。」

加速度的に減少する出生数と人口

石破氏から数々の日本の危機について語られましたが、ここでは出生数と人口減についての図を取り上げてみます。

長寿命化や出生率の減少により日本が世界でも類を見ないレベルの超高齢社会となっていることはもはや説明の必要すらない事実ですが、具体的な数字や図で見るとこれが日本にとってどれほど深刻な危機であるかを改めて感じることができます。

では、明らかに進行し続ける大きな危機を日本はこの数十年間で複数抱えてきたわけですが、これらのことに本当に危機感を覚え、真摯に向き合う政治家は果たしてどれほど存在するのでしょうか。

某宗教団体とズブズブの癒着をしてまで権力維持のための票を集め、保身と足の引っ張り合いに躍起になる政治家の顔は簡単に浮かびますが、正直、国のため国民のために身を切れる政治家は数えるほどしか浮かびません。

また、“なんとなく””入れたい政党が無い””自民党の方がまだまし”という消極的な理由で現状維持に加担してしまう有権者側にも同じように危機感の希薄さが当てはまるのではないでしょうか。

数年後にはもっと状況は悪化し、日本が取り返しのつかないことになるでしょう。
今一度、過去数十年に渡って日本が衰退し続けてきたという事実にしっかりと目を向け、これからの日本を真剣に考えてくれる政治家を選ぶために危機意識を研ぎ澄ませておくべきです。


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