吉村洋文×ひろゆき SP対談より
Youtubeチャンネル「日本維新の会」にて行われた現大阪府知事の吉村洋文氏と元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏の対談より。
▶Youtube 日本維新の会 「SP対談 日本って検討してるヒマなくないですか?第4弾」
(吉村氏が大阪府知事としての報酬を一部減額している件についての抜粋。)
ひろゆき氏
「日本の政治家って世界のトップ1〜2くらい給料高いんですよね。日本って国民所得でいくと26位とかそのへんくらいで、国会議員の給料のランキングの26位ってスペインとかで、年収700万円とかそんなもんなんですよね。
なので本来の日本の国会議員ってそのレベルで回す額なんじゃねぇの?って思うんですけど、結局政治を決めるのは政治家で、政治家が文書費(おそらく文書通信交通滞在費のこと)とか必要だよね、って言えば法律も出来ちゃうわけじゃないですか。
だから政治家っていくらでも自分たちの給料上げることが出来ちゃうし、じゃあ下げるって言うとみんなが反対するから下がらないっていうのって、政治を目指すのであればそのほうが得じゃないですか。
だから今の日本の政治家の給料がめちゃくちゃ高いっていうのがあるんですけど、そこ切り込むのって政治家としてむしろ損な部分ありません?
ほっとけば吉村さんもそのまま貰えるじゃないですか。」
吉村氏
「そうそう。でもそれやるんだったら民間でやろうよって話ですよね。
もっと儲けたい、っていう事自体は尊いことだと思うんですけど。
でも政治家であるうちは公共に尽くそうと。
で一生の仕事として僕も考えてないですから。本気でやったらこんなしんどい仕事も無いですし。
なので自分の人生の一定期間、公共に一生懸命尽くして、そこはお金じゃないとこでやっていくと。
というのはやりがいですけどね。」
実際に世界の議員報酬で日本は第3位
lovemoney.comの調べでは、日本の議員報酬はシンガポール、ナイジェリアに次いで第3位(274,000ドル)とされています。
なお国別GDPランキングでも日本はアメリカ、中国に次いで第3位に位置しますが、これはあくまで「国内総生産」。
日本は人口の多さが際立って第3位なだけで、国民1人あたりのGDPに割り戻すと世界では第28位まで順位を落とします。
※2021年IMF統計より
20年以上止まる経済成長と議員報酬のアンバランス
日本は2000年代に入って以降、実質賃金横ばいもしくは低下を続ける唯一の先進国である、というのは有名な話。
「経済大国ニッポン」という幻想はもはや過去のものとなりました。
日本の有力企業が安い労働力を求めてアジア各国に製造工場の網を広げた時代は過ぎ去り、いつしか近隣諸国に経済力で追い抜かれ、安い労働力を求めてアジア各国が日本に仕事を投げる時代に突入しています。
この日本の経済力の失墜が政治家による経済政策の失敗続きによるものだとするならば、国の運営に対する成功報酬であるはずの議員報酬も国民1人あたりのGDPと同様に下がって然るべきだと考えるのも自然のことのように感じます。
議員報酬削減の話が持ち上がるたびに「でも議員は〜だから」という下げられない理由がもっともらしく列挙されますが、もっともシンプルに「日本人全体の実質賃金が下がっている」という事実を注視するならば、下げられない理由などすでに存在しないのかも知れません。
応急処置の基本がまずは止血であるように、間違った政策を転換し垂れ流し続ける国民の血を止める決断も早ければ早いほどよい。
「聞く力」が必要なタイミングはとうに過ぎ、「聞くまでもなく実行する力」を発揮する正しい政治を実現してほしいものです。
正直、国民が潤う幸せな国であれば議員報酬は世界1位でも構わないのです。
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