ガーシー議員が1年間で受け取る議員報酬は約○○万円。

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2022年7月10日に行われた参議院選の結果、287,714票を獲得してガーシー(東谷義和)氏が当選した。
そして2023年1月、ガーシー氏は常習的脅迫等の疑いで警視庁の強制捜査を受けていることが明らかになった。

ここでは彼の半年と参議院議員としての報酬と責任について考える。

頑なにドバイに滞在し公約は現時点では不履行

筆者はガーシー氏について詳しくない。
ガーシー氏のYoutubeチャンネルをはじめとする各種メディアの出演動画も一度も見たことが無い。
おそらくガーシー氏のファン、アンチ、取り巻きなど一部の層を除けば、政治に興味を持つ日本国民の大多数は筆者と同じ”暴露系Youtuberらしい”くらいの認識しか持っていないだろう。
その程度の知識(=一般的な認識)に基づいてガーシー氏の当選後の半年を語るならば以下のようになる。

ガーシー氏は参議院選挙当選後もずっとドバイに滞在しており、国会には一度も出席していない。
活動の中心はYoutubeや自身のオンラインサロンなどで著名人のプライベートを暴露することであり、参議院議員としての職務をどの程度行っているかは不明。

なお参議院選挙では”国会議員の不正や政財界の不祥事を47個暴露する”ことを公約として掲げていたが、2023年1月現在までにガーシー氏が行った暴露は著名人やそれほど著名でもないYoutuberのプライベートに関する低俗なゴシップのみで、まっとうな日本国民が興味を抱くような政治的意義のある暴露はまだ何もない。

なお2023年1月にガーシー氏周辺への警視庁による強制捜査の事実が明らかになったが、これはガーシー氏のゴシップ暴露に関して寄せられる多数の被害相談が引き金となっており、名誉棄損や常習的な脅迫などの疑いがかけられているという報道もされている。

ご存知の通り日本の警察及び検察はプライドが高く、不確かな容疑で捜査を公にすることは少ない。
ということは、かなり高い確率でこの件を逮捕、もしくは何らかの落としどころまで持っていける自信があるものと推測してもおかしくはない。

税金から支払われる参議院議員の給料は約○○万円

国会議員の給与(歳費)は法律で定められている。

・歳費月額1,294,000円×12か月=15,528,000円。
・期末手当(ボーナス)約6,350,000円。
・自由に使える文書通信交通滞在費
 月額1,000,000円×12か月=12,000,000円。

これら参議院議員の主だった収入を足し合わせれば計33,878,000円(約3千4百万円)となる。
当然、このお金の出所は我々が死ぬ気で収めた税金である。

ではガーシー氏が国会議員として挙げている成果はこの3千4百万円という報酬に見合うものだろうか。

国会議員が一般人のプライベートを暴露する行為は実質的に換算して1件いくらの報酬に繋がっているのだろうか。

得票数28万7千票の責任

少し見方を変えてみよう。
ガーシー氏を国会に送り込んだのは誰だろうか。
それは約28万7千人の国民である。

もしも立候補者が選挙時に正体を隠し国民を欺いていたのであれば、それは立候補者の罪である。
が、ガーシー氏に関しては選挙中も一貫して”ゴシップネタに強いただの暴露系Youtuber”だった。
ということは、そんな怪しい立候補者に何かを期待して票を投じたのは国民である。
実際に投票したかどうかに関わらず、我々は自らの意思でガーシー氏を国会に送り込み、我々日本国民の生活を支えてもらうという大役と3千4百万円もの報酬をガーシー氏に託したのである。

ガーシー氏が国会議員としてその職務を全うできるか否かの結論はまだ出ていないのかもしれない。
だが、票を投じた28万7千人をはじめとする有権者はよくよく考えるべきである。

その場のノリや悪ふざけで国会議員を選んではいけない。
自分の一生を任せられる候補者を本気で選ぶ必要がある。
至極当然のことだが、最近の日本人はこんなことすら考えることが出来ないらしいのだ。


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